妙厳(みょうごん)寺豊川稲荷(愛知県豊川市豊川町)が4月から「デジタルさい銭」を始めた。県内では名古屋市中区の万松寺がすでに導入しているが、三河地域では初めてという。

 デジタルさい銭とは、みずほ銀行のキャッシュレス決済サービス「J-Coin Pay」を入れたスマホで、さい銭箱横に掲示されたQRコードを読み取り、金額を決めて奉納できる。

 愛知県の観光レクリエーション利用者統計によると、2022年の豊川稲荷の参拝者は492万8846人で、名古屋市の熱田神宮(472万911人)を上回り、県内の寺社で一番の人出を記録した。

 豊川稲荷の担当者は「デジタル世代の人にも気軽に参拝してもらおうと、利便性を考えて始めた。おさい銭の仕方が一つ増えた」と話す。(戸村登)