千葉公園(千葉市中央区)で進められてきた野球場跡地周辺の再整備が完了し、新たな憩いのエリア「芝庭(しばにわ)」として26日、リニューアルオープンする。広々とした芝生広場を中心に、さまざまな飲食やアクティビティーが楽しめる施設が誕生する。

 芝生広場は広さ約8千平方メートル。千葉都市モノレール千葉公園駅側の入り口近くの約500平方メートルには一年中枯れない常緑芝を植えたほか、「おおやね」「こやね」の愛称を付けた屋根付きの広場も2カ所設けた。

 芝生広場を囲むように、すでに5日から営業を始めているスターバックスコーヒーのほか、ベーカリーショップ「パンとエスプレッソと千葉公園」や、ジンギスカンレストラン「LOTUS(ロータス)」などの飲食店、また24時間利用可能なフィットネスジムが入る施設などが並ぶ。

 マウンテンバイクやスケートボードで走ることができる「パンプトラック」は、起伏のある全長250メートルのコースを整備した。都市部の公園では珍しく、世界選手権などの国際大会も開催できるという。駐車場も新たに148台分を造った。

 リニューアルは、千葉市が2019年に策定した「千葉公園再整備マスタープラン」の一環。民間の資本やアイデアを活用する「パークPFI」制度を採用し、公募に応じた「大和リース」を代表とするグループが昨年から整備を進めてきた。市によると、総事業費は約12億5千万円で、うち市の負担分は6億7千万円。

 市の担当者は「誰もが自分の『庭』のように楽しんでほしい。千葉駅北エリアのにぎわいや活性化につなげたい」と話している。(前田基行)