絶滅が心配されるパラワンコクジャクのひな1羽が、動物園の富山市ファミリーパークで孵化(ふか)した。園が19日発表した。園では初の繁殖。

 フィリピン・パラワン島の森にすむキジの仲間。オスはきれいな青色の羽をもち、メスは褐色。開発で生息数が減り、「国際希少野生動物種」に指定されている。ひなの両親は東京と川崎の動物園で生まれ、2022年にファミリーパークにきた。4月15日に孵化を確認した。体長約5センチ、性別・体重は不明。熱帯鳥類館「バードピア」で展示している。警戒心が強く、母鳥のおなかの下に隠れていることが多いという。

 国内では23年末現在、7園館で19羽を飼育している。(小西良昭)