日本テニス協会の土橋登志久専務理事と伊達公子理事が1日、宮崎県の河野俊嗣知事と清山知憲宮崎市長を表敬訪問した。知事との懇談で、土橋さんは、ひなた県総合運動公園庭球場が「世界基準」に改修されることを踏まえ、「代表とジュニアの合宿を開催することは約束する」と語った。

 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催に向け、約27.6億円をかける改修では、現在の砂入り人工芝のコート24面をすべてハード化し、うち6面を屋内コートにする。照明も国際大会に堪えうる明るさにする。クラブハウスも整備する。県は2025年10月に一部供用を始め、26年4月に全面供用する計画だ。

 テニス協会は当初から、県にハードコート化などの要望を重ねてきた。土橋さんは「世界と戦うため、球足を最も遅く、最も弾むサーフェスにしてもらった」と話す。

 協会では26年、男子プロテニス協会(ATP)のチャレンジャー大会や国際テニス連盟(ITF)の国際女子大会が計画されている。土橋さんらは国際大会の宮崎開催に向け、清山市長に宿泊施設の確保など、運営への協力を要望した。

 伊達さんは「最先端の流れに追いついたコートが宮崎にできる。ここで戦った選手が、グランドスラムに進むような大会になればと構想している」と話した。(中島健)