サッカーJ2のザスパ群馬は8日、大槻毅(つよし)監督(51)との契約を解除し、武藤覚(あきら)ヘッドコーチ(48)が新監督に就任すると発表した。大槻氏の契約解除は6日付。武藤氏は11日の明治安田J2リーグ第15節、ベガルタ仙台との試合から指揮を執る予定。

 武藤氏は2022年にザスパクサツ群馬のヘッドコーチに就任した。監督就任について、「大槻監督をサポートする立場として責任を感じています。現状を変えるために、選手・スタッフと共にチーム一丸となって、全力で戦い抜く姿勢をお見せできるように頑張ります」とコメントした。

 大槻氏は同年に監督に就任し、3季目だった。「勝ち点を積み上げられない現状に対して責任を感じています。特に毎試合サポートしていただいたサポーターの皆様には心より感謝しています。あの光景にいつも勇気をいただきました」とのコメントを寄せた。

 昨季11位だったザスパは今季「10位以内」を目標に掲げていたが、第14節が終わった現在、20位と最下位に沈んでいる。クラブによると、成績不振を受け、6日の清水エスパルスとの試合後に大槻氏と対話し、双方合意のもと契約解除に至ったという。

 昨シーズンは22チーム制となったJ2では過去最高成績となる11位を達成した。クラブは「紛れもなく大槻監督の手腕によるものであり、2年半の多大なるクラブへの尽力に深く感謝申し上げます」とコメントした。(中沢絢乃)