今回は「うんともすんとも」についてご紹介します!

何も反応がない時などに「うんともすんとも言わない」などと使われますね。

「うん」は「Yes」として普段から使いますが、「すん」って何なのかが気になりませんか?

YesとNoの関係のようなニュアンスのある言葉ですが、「すん」って使いませんよね。

では、「すん」って何なのでしょうか?

今さら聞けない答えを内緒でチェックしましょう!

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「うんともすんとも」のすんって何?その答えは……!?

うんともすんとも」の「すん」は語呂合わせだという説が有力です。

何もないことを強調するために語呂合わせでつけられたようです。

実際には「すん」なんて答えをしたら怒られちゃったり、「は?」ってなってしまったりしてしまいますね。

【怒られるパターン】

部下:……。

上司:うんとかすんとか言ったらどうなんだ!?

部下:すん。

上司:(°ㅂ°ꐦ)コラ

【は?ってなるパターン】

彼女:今度の休み〇〇行こうよ!

彼氏:すん。

彼女:( ゚д゚)ハ?

もしかしたら、場が和む可能性もありますが、試してみたい方は自己責任でやってみてくださいね。

「うんともすんとも」についてもう少し

ここからは、「うんともすんとも」について、もう少しお話したいと思います。

「すん」の他の説

「すん」については語呂合わせという説をご紹介しましたが、そもそも「すん」という言葉が選ばれたのには、発声が関係しているともいわれています。

「うん」が鼻から発声するのに対して、「すん」は口から発声する音なので、「うん」と「すん」が反対のことであるという意味を持たせているというものです。

さらに他の説として、「ウンスンカルタ」に由来するというものがあります。

ウンスンカルタは16世紀ごろにポルトガルの船乗りたちが遊んでいたカードゲームが由来で、南蛮カルタ⇒天正カルタ⇒ウンスンカルタとアレンジが加わりながら全国に広がっていきました。

下の画像がウンスンカルタです。

※出典:ColBase(所蔵:九州国立博物館)

ポルトガル語でウンは「一」、スンは「最高点」を指しています。

このウンスンカルタが18世紀終わりごろに禁止され、廃れていったことで「うんともすんともいわなくなった」ということのようです。

ちなみにカルタはポルトガル語の「carta」が語源なんですよ。

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まとめ

今回の「うんともすんとも」のすんって何?の答えは、「うんに対する語呂合わせ」ということでした。
流行語も含めてですが、最初に誰が言い始めて、どうやって広がっていくのか不思議ですよね。

日本中で使われるような言葉を作って国語辞典などに掲載されたらすごいですね?
……、いやいや、うんとかすんとか言ってくださいよ(笑)

というわけで、
次回の「今さら聞けない」もお楽しみに!

文/ASOPPA!事務局