2024年5月8日以降、太陽面のとある一画で太陽フレアが頻発。その影響で地球で低緯度オーロラが出現したことも話題になりました。8日から12日にかけて、最大規模のXクラスの太陽フレアだけでも8回発生。画像は、なかでも最大規模だったX5.8の太陽フレアを、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが、13.1nmの極端紫外線でとらえたものです。

こちらの映像は、5月8日から12日にかけての太陽をとらえたものです。冒頭の画像と同じく、SDOが13.1nmの極端紫外線で撮影したもの。Xクラスのフレアについては、出現した際に映像の左上に文字を表示しています。

発生したXクラスの太陽フレアは以下の通りです。

5月8日5時09分 X1.0
5月8日21時40分 X1.0
5月9日9時13分 X2.2
5月9日17時44分 X1.1
5月10日6時54分 X3.9
5月11日1時23分 X5.8
5月11日11時44分 X1.5
5月12日16時26分 X1.0

太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。

太陽は11年周期で活動が活発になったり穏やかになったりします。太陽の活動の周期(サイクル)は1755年から番号が付けられており、2019年12月からは第25周期に入っています。第25周期で発生した太陽フレアのうちこれまでで最大規模だったのは、2月22日に発生したX6.3の太陽フレアです。(参考記事)第25周期で最強の太陽フレアを含め24時間にXクラスが3回発生

(参考記事)大規模な太陽フレアを引き起こした巨大黒点群(2024年5月10日掲載)

Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org

(参照)NASA blog - Solar Cycle 25、Helioviewer.org