バイク好きが毎年楽しみにしているイベント『第51回東京モーターサイクルショー』が3月22日(金)に開幕した。各メーカーのブースを飾ったバイクの中から、注目のニューモデルをピックアップしてお届けしよう。

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 ヤマハ・ブースの一等地に陣取っていたのが、市販予定モデルの『XSR900GP』だ。ネイキッドモデルの『XSR900』をベースに、1980年代のWGP(ロードレース世界選手権)で活躍した『YZR500』を思わせる外装を装着したスポーツヘリテージモデルだ。

 昨年のジャパンモビリティショー2023では、マールボロ風のカラーをまとい、会場に駆けつけたオジサン世代のハートを直撃したことが記憶に新しい。

 今回の東京モーターサイクルショーでは、さらに外装キットを装着した2台も展示され、大きな話題を集めていた。

 ワイズギアからリリース予定という外装キットには、アンダーカウルが含まれており、XSR900GPをフルカウル化することが可能となっている。

 そして、キモはそのカラーリング。1台はRZV500R、そしてもう1台はFZ400Rと、どちらもヤマハのかつての人気モデルがモチーフとなっているのだ。ヤマハはどこまでオジサン世代の涙腺を緩ませるのだろう。

 XSR900GPと同形式の888cc直列3気筒エンジンを搭載する『MT-09』も新型となり、日本初公開された。

 前型に対してライディングポジションを“前傾&バックステップ”気味に変更したのに合わせて、車体剛性のバランスやサスペンションのチューニングを見直すことで、よりスポーツライディングが楽しめるように進化している。

 また、燃料タンクは新製法の『高意匠プレス成形』を採用することで、鋭いエッジを伴う形状を実現。ニーグリップがしやすくなっただけでなく、タンク容量を維持しつつ高さを抑えることでハンドル切れ角もアップした。

 フロントマスク&テールライトも刷新され、生まれ変わったルックスも見逃せないポイントだ。