ブランド再構築を進めるランドローバーより『DEFENDER(ディフェンダー)』の2025年モデルが登場。ボディスタイル別に構成される『90(ナインティ)』『110(ワンテン)』『130(ワンサーティ)』の全車に搭載されるディーゼルが350PSに出力アップされ、グレード体系と標準装備の見直しによりワイヤレスデバイスチャージングの全車標準化や新たなオプションパックの導入など、快適で利便性を高めた各モデルが5月9日より受注開始となっている。

 ジャガー・ランドローバー(JLR)の新たなグループ戦略にも則し、この夏には最高峰『DEFENDER OCTA(ディフェンダー・オクタ)』の投入も控える同車だが、今回の年次改良で3リッター直列6気筒インジニウム・ターボチャージドディーゼルエンジン(MHEV)の出力を50PSアップし、350PSへと強化している。

 さらにグレード体系の一部見直しにより、これまでディーゼルエンジンのみの展開だった『130』でもガソリン仕様のV8エンジンを選択可能とし、新たに500PS/610Nmの出力を持つ“P500”のグレードを設定した。

 その『130』では3列仕様も揃えるシートレイアウトも変更され、グレード別に“XダイナミックSE”は5人乗り/8人乗りを、同“X”では5人乗り/7人乗り、さらに“V8”では5人乗り/7人乗り/8人乗りの3種類を用意。一方で、冒険仕様でラゲッジ優先の“OUTBOUND(アウトバウンド)”は引き続き2列5人乗りの設定とし、同グレードのみ新たなエクステリアカラーにセドナレッドを追加している。

 その他でも各グレードの装備を見直し、全グレードでワイヤレスデバイスチャージングを標準化したのに伴いセンターコンソールのデザインを変更。パッドのワイド化にインナースライディングトレイを持つ追加ストレージと、ストレージポケットが追加されている。

■多彩な選択肢で自分好みの1台に
 さらに外装では、ブラックのスペアホイールロックを採用したのを始め“XダイナミックHSE”と“V8”のグレードではソフトクローズテールドアを標準装備に。またコンフォート&コンビニエンスパックなど既存のオプションパックでも装備追加や変更によって内容が強化され、仕様を変更したCOUNTY EXTERIOR PACK(カウンティ・エクステリア・パック)ではテールドアをエクステリアカラーと同色にし、新たにルーフとデカールにコントラストカラーを採用している。

 そのうえで新たなオプションパックとしてウィンザーレザーシグネチャーインテリアパックとウルトラファブリックス・シグネチャーインテリアパックも導入。ともにテキスタイルに準じた14ウェイ電動フロントシートを備え、万一の衝突時に衝撃を吸収する一体構造の特徴的なクロスカービームは、メタリックグレイパウダーコートフィニッシュとするなど、多彩な選択肢により自分好みの1台に仕上げることが可能となるなど、充実したラインアップとなっている。

 パワートレインは前述の3リッター直列6気筒インジニウム・ターボチャージドディーゼルMHEVを筆頭に、『110』のみに展開される2リッター直列4気筒インジニウム・ターボチャージドガソリン(300PS/400Nm)の“P300”、そして5リッターV型8気筒スーパーチャージドガソリン(525PS/625Nm)は『90』と『110』が“P525”に。同エンジンの『130』は新設の“P500”とされ、価格は972万〜1675万円(すべて税込)となっている。

ランドローバーウェブサイト:http://www.landrover.co.jp
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