プロ野球 最新情報

 プロ野球の世界では、毎年ドラフト会議によって晴れてプロ入りを勝ち取る選手がいる。その一方、現役引退や戦力外通告などで球界を去る選手も存在する。特に昨オフは、輝かしい実績を誇る選手も、多く非情宣告を受けることとなった。そこで今回は、戦力外となった大物選手を紹介したい。

 

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髙山俊


・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/87kg
・生年月日:1993年4月18日
・経歴:日大三高 – 明治大
・ドラフト:2015年ドラフト1位
 
 ルーキーイヤーには新人王を獲得した髙山俊。2023年のレギュラーシーズン終了後に戦力外通告を受けた。
 
 日大三高時代には、主軸打者として3年夏の甲子園優勝に貢献。明治大ではリーグ通算安打記録(131本)の樹立や6度のベストナイン受賞など、華々しい実績を残した。
 

 
 迎えたドラフト会議では、阪神タイガースと東京ヤクルトスワローズがドラフト1位で競合。抽選の結果、阪神への入団が決まった。
 
 期待通り、ルーキーイヤーから開幕スタメンを奪取。そのままレギュラーに定着し、同年は134試合出場、打率.275、8本塁打、65打点の好成績で新人王に輝いた。
 
 しかし、翌2017年は103試合出場で打率.250と数字を落とすと、その後も下降線を辿り、2021年は一軍出場なし。翌2022年は38試合に出場したが打率.189と寂しい結果に終わった。
 
 昨季は一軍昇格すら叶わず、オフに厳しい現実が突き付けられた。12球団合同トライアウトでは、2安打2四球1盗塁と猛アピールしたが、NPB球団から獲得オファーはなかった。
 
 その後、ファーム新規参入球団のオイシックス新潟アルビレックスBCへの入団が決定。主軸打者としてまずまずの数字を残しているが、NPB復帰にはさらなる猛アピールが必須といえるだろう。

西川遥輝


・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/79kg
・生年月日:1992年4月16日
・経歴:智弁和歌山高
・ドラフト:2010年ドラフト2位
 
 西川遥輝は2021年オフのノンテンダーFAに続き、野球人生で2度目の岐路に立っていた。
 
 2010年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒4年目の2014年にレギュラーの座を奪取すると、143試合出場で打率.265、43盗塁をマークし、盗塁王に輝いた。
 

 
 2016年にはリードオフマン賭して君臨し、打率.314、5本塁打、43打点、41盗塁の好成績でベストナインを受賞。翌2017年から4年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど、走攻守でチームを牽引した。
 
 しかし、2021年は自身4度目の盗塁王(24個)を戴冠するも、打率.233と低迷。同年オフには自由契約が言い渡された。
 
 その後、東北楽天ゴールデンイーグルスに加入。移籍初年度は好調な滑り出しを見せたが、シーズン後半にかけて失速。昨季も35試合出場で打率.181と寂しい数字に終わり、オフに戦力外通告を受けた。
 
 去就に注目が集まったが、新天地は東京ヤクルトスワローズに決定。今季はレギュラー格として出場を続けており、復活を印象付けている。

上林誠知


・投打:右投左打
・身長/体重:185cm/90kg
・生年月日:1995年8月1日
・経歴:仙台育英高
・ドラフト:2013年ドラフト4位
 
 2018年には22本塁打を放つなど、レギュラーとして活躍した実績を持つ上林誠知。しかし、近年は不本意なシーズンが続いており、昨オフには戦力外通告を受けた。
 
 2013年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、高卒4年目の2017年に外野のレギュラーに定着。同年は134試合に出場し、打率.260、13本塁打、51打点、12盗塁の好成績をマーク。
 

 
 さらに翌2018年は全143試合に出場し、打率.270、22本塁打、62打点、13盗塁と前年を上回る数字を残した。
 
 ところが、2019年から3年連続で打率1割台に沈むなど、その後は打撃面で苦しんだ。2022年は開幕スタメンを奪取し、打率3割超と復調の気配を見せていたが、右アキレス腱断裂により無念の長期離脱を強いられた。
 
 昨季は56試合の出場で打率.185と寂しい数字に。クライマックスシリーズ(CS)ではスタメン起用もあったが、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。
 
 その後、中日ドラゴンズへの加入が決定。新天地では、レギュラーシーズン開幕直後に一軍へ合流。ここまで打率2割台前半とやや苦しんでおり、レギュラー奪取へ状態を上げていきたいところだ。

森唯斗


・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/91kg
・生年月日:1992年1月8日
・経歴:海部高 – 三菱自動車倉敷オーシャンズ
・ドラフト:2013年ドラフト2位
 
 2018年に最多セーブのタイトルを獲得するなど、長らくブルペンを支えてきた森唯斗。近年は低迷したシーズンが続いており、2023年オフに戦力構想から外れる形となった。
 
 2013年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ルーキーイヤーから58試合に登板し、24ホールドポイント(4勝20ホールド)、防御率2.33の好成績を残した。
 

 
 以降もブルペン陣の中心を担うと、2018年にはデニス・サファテに代わりクローザーに抜擢。同年は37セーブを挙げて最多セーブ王に輝くと、同年から3年連続30セーブをクリアするなど、長らく守護神に君臨した。
 
 しかし、2021年以降は登板数が減少し、昨季から本格的に先発転向を決断。6試合に先発したが、2勝3敗、防御率4.60と結果を残すことができず。オフにはまさかの戦力外通告を受けた。
 
 その後、横浜DeNAベイスターズが獲得を発表。新天地で迎えた今季、一軍ではリリーフとして起用。4月26日の巨人戦で移籍後初勝利を挙げたものの、ここまで防御率8.00と安定感を欠いている。

薮田和樹


・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/84kg
・生年月日:1992年8月7日
・経歴:岡山理大付高 – 亜細亜大
・ドラフト:2014年ドラフト2位
 
 2017年に15勝を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得した薮田和樹。しかし、その後は思うような結果を残せず、昨オフに非情宣告を受けた。
 
 亜細亜大から2014年ドラフト2位で広島東洋カープに入団した薮田。プロ2年目の2016年には中継ぎを中心に16試合に登板し、防御率2.61と飛躍の兆しを見せた。
 

 
 翌2017年はリリーフ要員として開幕一軍入りすると、シーズン途中に先発へ配置転換。同年は38試合(129回)を投げ、15勝3敗3ホールド、勝率.833、防御率2.58の好成績で最高勝率のタイトルに輝いた。
 
 さらなる飛躍が期待されたが、翌年以降は制球難に苦しんで大きく低迷。2020年は28試合に登板したが、防御率4.60に終わるなど信頼を取り戻すことはできなかった。
 
 昨季はわずか3試合の一軍登板にとどまり、ファームでも防御率5点台と低調な結果に終わり、オフに戦力外が通告された。
 
 その後、12球団からの獲得オファーはなかったが、ファーム新規参入球団のオイシックス新潟アルビレックスBCへ入団。ここまで先発として防御率2点台を記録するなど、まずまずの結果を残している。

炭谷銀仁朗


・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/98kg
・生年月日:1987年7月19日
・経歴:平安高
・ドラフト:2005年高校生ドラフト1巡目
 
 プロ18年目の昨季は65試合に出場し、チームの捕手では2番目に多い出場機会を得ていた炭谷銀仁朗。貴重な戦力となっていたが中で、まさかの戦力外通告を受けた。
 
 2005年高校生ドラフト1巡目で西武ライオンズに入団。高卒新人ながら開幕マスクに抜擢されるなど、早くから台頭した。2012年には初のゴールデングラブ賞を獲得し、2015年にはベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞。
 

 
 その後も正捕手として活躍を続けたが、2018年は森友哉の捕手起用もあって出場機会が激減。同年オフに読売ジャイアンツへFA移籍した。
 
 巨人でも一定の活躍を見せていたが、2021年のシーズン途中に金銭トレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに加入した。
 
 2022年は開幕マスクを被り、98試合出場、打率.237、4本塁打を記録。昨季は太田光にスタメンマスクを譲る機会が増えたが、65試合に出場した。
 
 しかし、若返りを図る球団方針もあってまさかの非情宣告が言い渡された。その後、西武に6年ぶりの復帰が決定。
 
 復帰後はベテランらしい統率力で投手をリードするなど、貴重な戦力となっている。

 

 

 
【了】