ラオウと呼ばれる男の波瀾万丈の歩み



『僕がラオウになる日まで ドラフト10位からの逆襲人生』

 オリックスのラオウこと、杉本裕太郎初の自著となる『僕がラオウになる日まで ドラフト10位からの逆襲人生(ベースボール・マガジン社刊)が自身の誕生日でもある4月5日、全国の書店で発売された。

2024年シーズンは自身2度目のホームラン王のタイトルを目指す杉本


 自身の浮き沈み人生を描いた本書。初出しの秘蔵エピソードの数々をはじめ、何度も野球人生の危機にさらされながらも、はい上がってきた男の波瀾万丈の歩みが、本人の飾らない言葉で紡がれている。

・野球人生が変わった「あの日」のこと
・背番号99に込められた思い
・ラオウにあこがれて
・いつも着信が怖かったオフシーズン
・中嶋聡監督との出会い
・ドラフト10位からのホームラン王
・大逆転優勝の夜 歓喜の裏での悔しさ
・杉本裕太郎が育まれた原風景
・胸元に輝く金のネックレスに込められた秘話 など

 幼少時、アマチュア、プロ入り後のラオウ杉本の足跡が余すところなく丹念に描かれているほか、特別企画の「仲間が語る素顔のラオウ」の章もファンにはたまらない。
 宮城大弥、山岡泰輔、福田周平、T-岡田、紅林弘太郎、宗佑磨らオリックスナインをはじめ、現在はメジャーでプレーする盟友・吉田正尚もらしさ満載のコメントで、書籍に彩りを添えている。

「初めて明かした内容ばかりですし、改めて笑いあり、涙ありの道のりだなと感じています。あまり偉そうなことは言えないんですけど、今(人生で)うまくいっていない方にも、ぜひ読んでほしいです(杉本)」

 ドラフト10位からの逆襲人生。誰も知らない「ラオウ杉本裕太郎」の真実がこの1冊には詰まっている。