記者会見の注目度もさることながら、直後のチケット販売も即完続き。今やマリーゴールドと言えばあいみょんなのかロッシーなのか。もちろん後者を連想する私、所属のお三方(MIRAI、桜井麻衣、石川奈青)にお話をお聞きしてきました!
(聞き手:スレンダー川口 @slender_kg)

――とにかく今注目されています。移籍の決断は容易では無かったと思うんですが踏み出したきっかけなどありましたか。
MIRAI「私はきっかけというか、小川さんの元でプロレスがやりたいっていう気持ちが強くて。今までも言ってきたんですが、ずっと、レジェンドと呼ばれる域までずっと続けようとは思ってないんです。だから辞める時も小川さんのところで。新団体の噂が耳に入ってきた時に小川さんに直接話を聞きに行って、即決でしたね。小川さんも『どこがイヤ、何がイヤで辞めるとかじゃなくて、やりたいことがあるから踏み出す。それでいいんだよ』って言ってくれました」
桜井「自分は元々アクトレスに居て、辞めた時期はアクトレスがプロレスじゃなくなるタイミングで。まだデビューしたばっかりの何もない自分を、困ってた自分を助けてくれたのが小川さんだったんですね。その時の恩をすごく感じてます。もっともっと成長して絶対にこの恩を返して行きたいっていう想いがやっぱりあって、絶対に小川さんから離れるってことは考えられない。着いて行きたいなって思いました。あ、ちょっといろいろ思い出しちゃった(目が潤む)」

――感謝のほどが伝わります。素晴らしい(もらい潤み)
石川「そんな素晴らしい想いの後に言う話じゃないかも知れないけど(笑)、自分はお二人とは話を聞いた経緯が違うと思うんです。そういう『団体を立ち上げる』っていうのを聞いて、もう即決で小川さんにお会いしに行って、その場で自分も入団したいですって即決でお伝えして、本当に何の迷いもなく即決で決めた感じです!」

――即決だらけ!(もう乾く)
石川「その前に所属してた団体を辞めてからはフリーでいくつか出させていただいてたんですけど、やっぱり自分はフリーでやっていくよりどこかの団体に所属してプロレスを続けていきたいなって気持ちはずっとあったんです。今回そういうお話を聞いて『もう自分はここでやるしかない』って。お二人みたいに小川さんと直接関わってはないですけど、小川さんのやってきたプロレスとかすごい素敵だなって思うし、あと一緒にやる旗揚げメンバーとかも伺って、やっぱり信頼できるメンバーとプロレスをやる、やるからには信頼できるメンバーだなっていうのをすごい思って、自分もここで所属として頑張りたいなって思いました」

――皆さん即決なんですね。ぐじぐじ悩まない感じが素晴らしいです。
桜井「なんかよく経済面のことを言われるんですけど、そこは多分みんな大事だろうとは思うんですよね。でもなんか、それ以上に大切なものがあるって思って、みんなここに来てる人はそう思って選んだと思うんで、信頼できるなって思ってます」

――仕事は違いますが言わんとしてること、とても分かります。
石川「それは貴婦人はもう豊かな生活を送ってらっしゃるから言えることなんですよ、きっと(笑)」
桜井「でも例えば家族が大きな病気を患ってるとか何かの事情で経済面を優先しなきゃいけないとか、いろんな環境や立場で難しい場合があると思うんですけど、そうですね、自分が幸せだからこそできた選択だと思います」

――これから一緒にやってくぞと集まったわけですが、お互いの印象はいかがですか。
MIRAI「こっちを一緒に選択した運命、共通点みたいなものは感じます」
桜井「昔、中学校の先生が言った言葉ですごく大事に思ってることがあるんです。『今ここにいる人っていうのは奇跡なんだよ。それは中学受験をするという選択をしたとか、この学校を受験しようとか、この学校に行ってみようって、全部の条件が揃わないとここにはいないんだよ。でも、その同じ選択を全部した人、同じ条件が全部揃った人だから皆さん似てるんですよ』っていうお話なんです。ここで出会ってる人はいろんな過程がある中で、同じ選択をしたからここに集まったと思うんで、多分似てるところがあるんだと思います」

――ああ…、高校1年生のあの頃を思い出しました。
桜井「あと、なんか未知なことを始めるってエネルギーがいると思いますし、より険しい方の道になるじゃないですか。険しい道を選んだ人同士ってまた素敵な人だと思うんです。新たな出会いってわくわくするんですよ」
石川「だからこそ負けたくないって思いますね。特に桜井さんなんかは同期デビューですし、合同練習とかも始まってやっぱりお二人はもう試合数も自分より全然多いだろうからできることもすごいたくさんあって。そんな中で自分も追いつこうとかじゃなくて、ライバルとしていっしょに歩んで戦って行きたいと思います」

――旗揚げ会見では皆さん明るい表情に見えました。
MIRAI「いろいろ言われたりはしてましたけど、みんなもうやる気に溢れてて、はい。『やったるぞ!』って感じでしたよ(笑)」
桜井「逆になんか自由になった感がありましたね。その〜、会見前までは退団してなんかニートみたいな時間があって、無職期間が。スゴくリフレッシュできたかも(一同爆笑)」
MIRAI「一番リフレッシュしてましたよね(笑)」

――石川選手、会見では「ニセ者ではありません」とおっしゃってました。
石川「その印象がすごい強いと思ってて、逆にそれしか見たことない人も結構いると思うんです。誰かの真似とかじゃなくてやっぱり石川奈青としてリングに立ってプロレスを見ていただきたいなと思います。自分はニートの期間が長かったんで(笑)、リフレッシュを超えていろいろ考える機会が、プロレスと向き合う時間が増えたのでそれでもうプロレスをもっともっとやろうっていう気持ちが沸いてますね」

――個人的には高橋奈七永選手がいることでバチバチ感も出てくるだろうと思いますし、元アクトレス勢も合流しました。誰と戦ってみたいとかありますか。
MIRAI「自分はアクトレスの人と全く絡みがなかったので楽しみですね。あとはやっぱりパッション感じてみたいですよね」

――魂込めてバチバチやって欲しいです。
桜井「私、おパッション注入マッチを去年やらせていただきました。全女のバチバチはすごい好きで、その1、2年前に師匠であるジュリアさんに『こんなことしたいんです、こんな技やりたいんです』って言って見せてたのがやっぱり全女の試合で。奈七永さんには『意外、そんな風に見えなかった』って言われたんですけど、何か口に出してみる、知らない部分を知ってもらうってスゴイ大事なんだなって思いました。そこから話す機会が多くなって。何か自分の好きなことってやっぱ自分からどんどん発信していくって大事だなと思いました。そこからまたどんどん繋がって行くし、人からこういうのどうとかって言ってもらえたりするじゃないですか。なので所属選手もそうなんですけど、もし可能だったら自分が試合したい選手を小川さんに頼んで呼んでもらえたら嬉しいなって思います」
石川「自分はみなさんと所属してた団体も違うので、もうひとりずつ全員と当たりたいです。その中でも一番はジュリアさんと戦いたいですね。マリーゴールドって写真撮る時もやっぱりジュリアさんが真ん中に立つじゃないですか。そうじゃなくってそういうところを越えて行かないとって思いますね。前に所属してた団体も同じなので、ニセ者としてじゃなく、石川奈青として前に立ちたいなって思います」

――さて、まさかの元アクトレス勢の合流でしたが。
MIRAI「何とも言えないタイミングで入って来て(笑)」
石川「その件でいうと私は全然納得いってないです。乱入してきた会見もだしその後の対応とかを見ても、私は納得してないです。これ面白くなるかなとかじゃなくて、本当に本当に納得してないです。私はここに入団するときも前の団体を退団するときも、自分の意思で決めて自分で動いてきたんですよ。あの人たち見てると、なんか『みんなでこうだから』ってやってるようにしか思えないし、その〜、団体といろいろあったりするのはしょうがないと思うんですけど、どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、お客さんに対しても自分に対してもっと正直に・・・、誠意っていうものが個人から見えないので、なんか本当にプロレスがやりたいのかなって。でも別にプロレスが上とかアクトレスはエンターテイメントだから駄目とか言ってるわけじゃなくて、何かそれに区切りをつけてこないのがどっちに対しても失礼だと思っちゃって。今までやってきたことも大事だったと思うし、これからプロレスをやりたいと思うんだったらプロレスに対しても『やりたいです』っていう姿勢とか気持ちが1人1人から見えなくて。『元アクトレスの皆さん』ってまとめていいのかわからないですけど、現状私は誰からもそれを感じないので、所属選手と同じようには信用していないです。
桜井「私もアクトレスだった身として、石川ちゃんの意見ってすごくわかるんです。擁護してるわけじゃないですけど、自分の退団の時も考えると、同じような経験をされてると思うんですよ。あっちの会社の対応とか自分のときは1人だったんでほんとつらかったんですけど、本当に鬱だったんですね。契約書ないのに解雇だって言われましたしいろいろイメージ悪いところからスタートして。元アクトレスのみんなって今いろいろ言われて、多分ちょっと落ちてるのかな気持ちが。自分もそうだったんで。でもやっぱりその中でも石川さんの言った通り何か誠意っていうものは、つらい中でもお客さんには見せていかなきゃいけないと思うから。多分今一番つらいときだと思うんですけど、私が当時1人だったのと違って6人いるし、同じ気持ちを共有できる人がいるっていうのは大きいことだから。1人でいるよりは全然心強いし私はうらやましいなって思います。私の時は1人で誰にも相談できなかった時になんだかんだジュリアさんがコラムで私のことを擁護してくれたんですよね。自分がただ憧れてるから好きっていうだけなんじゃなくて、知れば知るほど素敵な人だなって思いました。そこですごい救われたんですよ。だから自分もそういう存在になれらいいなって思いつつ、いい関係を築けたらいいなって思います。やっぱり誠意が見えいないとみんなで一緒にやってこうにならないから、そこはうまくやっていきたいなって思います」
石川「うん、一緒にやっていきたいからこそそう思っちゃう!」

――イイですね!本音をぶつ合って欲しい!さて最後に「マリーゴールド」の魅力ってなんでしょう。
石川「まず私でしょうね〜(笑)ま、でも注目してもらってるのはすごい強みだと思うので、旗揚げ戦からそれぞれが見せるものをしっかり見せて、中身でもちゃん魅せて完売が続くようにものにします。完売をずっと続けられるように一人一人ちゃんとやっていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!」
桜井「一番はお客様ファースト、みんながそう考えている素敵な団体だと思っています。イイものを作っていきたいっていうみんなの熱い思いが詰まった団体だと思うので、そうだな、もしご意見とかもしあればむしろいただきたいし、より良い団体にしていきたいです!」
MIRAI「今まではパーツというか一部分という感じが強かったんですけど、今はそれだけではない、みんなで一致団結して作り上げるっていう気持ちをすごく感じてます。すごい満足度の高いものを提供したいってみんな思ってる。作り上げる力が強くなった分、いろんな選手の案がいっぱい出てきてそれを取り入れながらやってるので、これからもすごく面白くなると思います。所属メンバーみんな向上心が高くて『まあいいや』が無いんです。誰かの陰にかくれてイイ感じにしてて可も無く不可もなくただここに居て安定してればいいやっていう人はいなくて、良い団体になる自信しかないです!できれば地元凱旋大会をやりたい、会場はデッかく岩手県宮古市シーアリーナでやりたいなって思ってます!応援よろしくお願いします!」

『Marigold Grand Opening Wars2024』
今後のチケット情報はこちら! https://www.dsf-marigold.com/schedule/index.html