ドレミコレクションは、カワサキ「GPZ900R Ninja」用のチタン素材タンクの市販予定モデルを東京モーターサイクルショーで公開しました。
軽量かつ剛性に優れたチタンタンク
ドレミコレクションは、カワサキ「GPZ900R Ninja」用のチタン素材・燃料タンクの市販予定モデルを東京モーターサイクルショーで公開しました。
カワサキの空冷Z系リプロパーツなどを製造・販売することで知られているドレミコレクションのGPZ900R Ninja用チタンタンクは、鉄(スチール)に対して比重が60%ほどのチタン(例:鉄1kgに対してチタンは600g)を材料に用いた最新商品の一つです。
ホンダは、CRF450Rの2017年モデル、CBR1000RR SP/SP2の2017年モデルで、量産バイクとしてチタンタンクを世界初採用しましたが、量産車への採用実績の少なさからも想像できるとおり、チタンは高価で加工が難しい素材となっています。
ドレミコレクションは昨年よりGPZ900R Ninja用としてスチール製の燃料タンクをラインアップしていますが、なぜチタンで製作することになったのでしょうか。
同社の代表取締役 武 浩さんはその経緯について次のように話します。
■ドレミコレクション代表取締役 武 浩さん
「チタンタンクは、いうなれば“冗談から駒”なんですよ。弊社のGPZ900R用のスチールタンクの型では素材をアルミに置き換えての製作はできないことを知っていたんですけど、じゃあチタンだったらできるかなって。“試しにやってみましょうよ!!”で、やってみたらできちゃったんです(笑)。
このチタン素材は熱伝導率が低く溶接も難しいんですけど、職人さんがかなり頑張ってくれて。
それで、Ninjaブランド誕生40周年ていうのもあって、製品化しちゃおうかと。
まあ、“モーターサイクルショーといえば賑やかしのドレミ”というネタ要素もありはしましたが(笑)。
このタンクは市販予定ですが、これだけやっていると莫大な金額は掛かってしまうので、ある程度、受注が溜まったら作る予定です。
まだ価格も決めていないんですけど、すでに数個オーダーを頂いています。はっきりとは言えませんが材料の高騰もあるので、50万は超えるかもしれませんね。
ちなみに、弊社にはZ1やZ1000 MkIIレプリカタンクの金型もありますが、今まで打ち続けてきてだいぶ歪みがきているので、チタン素材で作れるのは精度にこだわって作っているGPZ900R用だけですね」。
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軽量化により運動性の向上も期待できるドレミコレクションのチタン製燃料タンク。価格や重量などの詳細については近日発表予定となっています。