たくさんの時間と思い出を共有したぬいぐるみの相棒は、誰にでもいるもの。

Lusyaya / Getty Images

英ロンドンに拠点を置く会社 Loved Before は、かつて愛されたぬいぐるみたちと、新たな持ち主たちとを繋ぐ「ぬいぐるみの里親探し」に取り組んでいます。

Instagram: @lovedbefore_london

サステナブルな企業理念や、ぬいぐるみ1体1体に愛情を込めた販売方法が、 TikTok や Instagram などのSNSで支持を集めています。

前の持ち主は、ぬいぐるみの名前や性格、生い立ちなどを詳細にカードに記入してLoved Beforeに渡します。会社では、ぬいぐるみをきれいに洗浄・消毒します。そして、ぬいぐるみは新たな家族を探す旅に出ます。

ロンドンにも店舗がありますが、オンラインでの販売がメインです。Instagramやホームページで、里親を探しているたくさんのぬいぐるみがていねいに紹介されています。その多くは、すぐに里親が見つかっているようです。

「ノアは大の甘党。何にでも砂糖をふりかけます」

Instagram: @lovedbefore_london

「伝統的な食事に砂糖を楽しくミックスするのが、彼のお気に入りです。コテージパイに砂糖をかけても批判しない、新しい友だちを探しています」

「ライオンのハーブは、かつては先生の机の上に座っていました」

Instagram: @lovedbefore_london

「よちよち歩きの子どもたちを、慰めていたのです。彼は思いやりのあるライオンで、あなたが自分らしくいられらないとき、どうすれば気分が上がるか、ちゃんと知っています」

「ハンターは、孤独なドラゴン」

Instagram: @lovedbefore_london

「その威圧的な外見から、人とつながるのに苦労することもあります。どう猛な外見とは裏腹に、ハンターは実はとても繊細で、人との交わりを切望しています。ありのままの自分を受け入れてくれる友を探して、日々荒野を探検しているのです」

創設者のシャーロット・リープリングさんは、ホームページに「世界には、十分な数のぬいぐるみが存在しています」と書いています。

Instagram: @lovedbefore_london

「もう新たにぬいぐるみを生産する必要はないと、私たちは信じています。認識を覆し、ルールを書き直し、業界を永遠に変えることができるはず」

シャーロットさんはかつて、ロンドンのリサイクルショップで働いていました。

ぬいぐるみは、誰かの愛着や「使用感」を感じざるを得ないアイテム。さまざまな商品の中でもぬいぐるみは売れにくく、店に並ばずに廃棄されることも頻繁にあります。

Thomas Demarczyk / Getty Images/iStockphoto

しかし、この特徴を逆手にとって、ぬいぐるみの新たな付加価値をつくりだそうとシャーロットさんは考えました。

Loved Beforeは「サステナブルなおもちゃに対する見方に革命を起こす」「愛着のあるおもちゃを媒介に、中古品に対する考え方を再定義する」と掲げています。

「エコフレンドリーなおもちゃの価値は下がりません。それどころか、一度大切にされたものは、持ち主の経験や愛情、人生によって、さらに価値が高まると、私たちは実証したいのです」

ホームページから、ぬいぐるみを里親に出すことができます。

Instagram: @lovedbefore_london

段ボールの中で眠ってしまっている相棒や、お別れしないといけない相棒の「第二の人生」を検討してみてはいかがでしょうか❤️