自転車で対向車線の車の前に飛び出し通行を妨害したとして、柏署は9日、道交法違反(あおり運転)の疑いで柏市、無職の男(36)を逮捕した。容疑を否認している。

 同署によると、同市や我孫子市では今年に入り40件以上、「危険な運転をしている人がいる」「(自転車が)道路に飛び出してきた」などと110番通報があり、同署は捜査を進めていた。いずれも金髪でサングラスをかけ、黒いスーツを着ていた容疑者の特徴と一致していて、同署は関連を調べる。

 逮捕容疑は4月15日午後0時40分ごろ、柏市松ケ崎の市道で、自転車を運転し、道路の右側を通行したり車に接近したりするなどして、対向から進行してきた50代女性が運転する乗用車の通行を妨害した疑い。

 容疑者は「自転車に乗っていただけで、対向車に危害を及ぼすような運転はしていない」と供述している。容疑者は2021年、道交法違反(妨害運転)などの罪に問われ、実刑判決を受けている。(本紙・千葉日報オンラインでは実名)