カミツキガメ根絶へ 印旛沼流域で今年も捕獲スタート 特定外来生物、かまれると大けがも
カミツキガメは北米や南米が原産地で、体長約50センチ、体重約35キロまで成長する。長い首と鋭いくちばしが特徴で、かみつかれると大けがをすることもある。1960年代にペットとして輸入されたものが捨てられ、印旛沼流域で急速に繁殖したとみられる。2005年に国が特定外来生物に指定したことを受け、県は07年度から捕獲事業を開始した。
県の推計によると、印旛沼流域でのカミツキガメの生息数は2015年度の約1万3千匹をピークに、23年度は約9千匹まで減少。捕獲頭数は18年度の約2千匹が最多で、以降は1500匹前後で推移している。
この日は、今月15日に佐倉市内に仕かけたわなを確認したところ、2匹がかかっていた。体長は約10センチと約15センチで、例年に比べ小型という。
捕獲作戦はカメの活動期である6、7月に集中的に実施し、9月まで印旛沼水系の広範囲で展開する予定。本年度は捕獲頭数目標を1350匹以上としている。同センターは「かみつく恐れがあるので、見つけた場合は捕まえようとせず、地元の市町村や警察に連絡してほしい」と注意を呼びかけた。