暗号資産の購入を持ちかけ、千葉県東金市の女性から多額の現金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている元オリンピック代表の丸山顕志被告は、4月24日の初公判で、起訴内容を「間違っている」と否認しました。

 この事件は2018年、柔道の元オリンピック代表 丸山顕志被告(58)が、東金市内に住む当時60代の女性に暗号資産の共同購入をもちかけ、現金4000万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われているものです。

 丸山被告は、千葉地裁で行われた24日の初公判で「共同購入を自分から持ちかけたというのは間違いだ」などと述べ、起訴内容を否認しました。

 検察側は冒頭陳述で、被告は仮想通貨の取得、保有ができるアカウントを2017年ごろから購入額よりも高値で売り始めたと指摘。

 知人だった女性から複数回にわたり、合わせて約3億5000万円を受け取り、一部を韓国のカジノで費やしたとしました。

 被告は1992年のバルセロナオリンピックの柔道男子65キロ級に出場し、7位の成績を残しました。