俳優鈴木亮平(41)が7日から9代目ナレーターとともに番組初のナビゲーター(案内役)を務めるTBS系「世界遺産」(日曜午後6時)の取材会がこのほど開かれ、鈴木が世界遺産検定1級を持つ〝世界遺産愛〟を熱くアピールした。

 鈴木は「多忙な仕事の合間を縫ってファミレスで徹夜して勉強した」と検定合格時を振り返り、「『世界遺産』が自分が世界遺産好きになるきっかけでした。これまでナレーションの仕事は何回かしましたが、『世界遺産のナレーションはどうやろうか』とずっと空想していました」と番組に携わる喜びを語った。7日と14日の放送回は特別編として鈴木が念願だった世界遺産・屋久島を初訪問し、その魅力を伝える。

 1993年、日本最初の世界遺産に登録された屋久島への思い入れは強く、鈴木は「ナレーションは淡々と説明するんですが、『ここからがすごいんです!』『実は違うんです!』という出し方もあると思う。熱くなりそう」と強調、「気を付けるのは笑顔で世界遺産の楽しさを伝えること。力の入っている部分はあると思うけど…」と語った。

 屋久島の見どころは「実際行くと分かることは10倍ある。海岸線から1800メートル上ると、めちゃ寒いんです。でも見下ろすと(眼下は)亜熱帯の海なんです」などと力を込めた。

 関心のある世界遺産を聞かれ、世界各地の遺産を次々に列挙し「知らないものがいっぱいあって、それを知らないのはもったいない」とし、半面「好きだからこそ、ファンとしての気持ちが半分あって、例えば好きなアイドルは握手ぐらいがいいというか、裏腹な気持ちもあります」と微妙な気持ちも明かした。

 今後、日本で推薦したいものについて「個人的には温泉地帯。自分の地元(兵庫)に有馬温泉があるので入れたいですね」と笑った。世界遺産への情熱と博識ぶりに加え、番組ナビゲーター。世界遺産登録などを担当するUNESCO(国連教育科学文化機関)から仕事のオファーがあったら?の質問には「楽しめなくなるかもしれないけど、世界遺産のプレゼン関係ならぜひしてみたい。『有馬温泉を入れて』とは言えない」と苦笑した。