俳優の稲垣吾郎(50)が12日、東京・渋谷のNHK放送センターで、ドラマ「燕は戻ってこない」(30日スタート、総合・火曜午後10時)の制作発表会に共演の女優石橋静河(29)、内田有紀(48)とともに登壇した。

 原作は作家・桐野夏生さんによる同名小説で「命は誰のものか」という重要なテーマを描き、第57回吉川英治文学賞と第64回毎日芸術賞をW受賞。その原作を連続テレビ小説「らんまん」で知られる脚本家・長田育恵さんが手がけた。第1話では卵子提供のつもりが代理母を提案されるリキ(石橋)の葛藤と、代理母の選択を余儀なくされるダンサー夫婦で夫の基(稲垣)と妻の悠子(内田)を描く。

 主人公を演じる石橋は「今回、かなりデリケートで複雑なテーマの作品。素晴らしい原作、座組で挑めることを本当に幸せに思っています」と笑顔を見せた。稲垣は「生殖医療のこと、地方社会、若者の貧困といった、社会問題が描かれている。必要としている方に届くといいと思う」と話し、内田は「チャレンジングな作品になりました。いろんな意見も出てくるでしょうし女性だけでなく男性、ご夫婦で見てほしいと思う」と願った。