ライブハウスでの「モッシュ」や「ダイブ」の是非をめぐる議論が、SNS上で過熱している。この論争にパンクバンドHi―STANDARDの難波章浩(53)が9日、自身のX(旧ツイッター)で「オレ達がやってきたのはそんなことじゃない」と一喝した。

 議論の発端は、ロックバンド「MY FIRST STORY」が4月末に開いたライブ。会場ではモッシュやダイブが禁止だったにもかかわらず、ボーカルHiro(30)は自身のX(旧ツイッター)に「今日は兎に角どの曲でも死ぬほど暴れてくれ。以上」と、あおるような文言を投稿。その結果、モッシュやダイブをした観客に退場者が出る騒動となり、Hiroがインスタライブで釈明に追われる事態となってしまった。

 この騒動で、ライブ会場でのモッシュやダイブへの賛否を巡り、SNSでの議論が白熱した。ロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル渋谷龍太(36)もXで「モッシュダイブするやつをかっこいいと思ったことないし、ゆっくり観てるやつを蔑んだこともない。俺は音楽を好きなやつが好き」「ライブに慣れてるやつが率先して、慣れてないやつを助けてあげてな」などと反応した。

 この論争に、モッシュやダイブがライブの醍醐味だったハイスタの難波も参戦。9日、Xに「モッシュ禁止、ダイブ禁止、オレ達がやってきたのはそんなことじゃない」「それを否定するヤツはPUNXじゃねー。でもライブをやる場所が同じでもそのイベントにはそれぞれのムードやルールがある。それに従えないなら行かなきゃいい」と呼びかけた。

 ファンからは「まさにこれだよ。前でモッシュダイブが嫌な人は後ろで見てる。行きたい奴だけ行く。それだけなのに」「一概に禁止するのではなく共生の道を模索できないものか、みんな音楽が好きなのは同じだからね」「ロックフェスでモッシュもダイブもないなんて正直つまらないよなぁって思います」「自分が知ってるPUNKじゃ無くなってきたのね…」などの声が出ている。