俳優二宮和也(40)が主演し、7月スタートするTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(日曜午後9時)で、二宮は人も金ももてあそぶ〝ディアブル(悪魔)〟と呼ばれる世界的天才外科医を演じることが明らかになった。2018年に放送された「ブラックペアン」から6年後を描く待望の続編には、シーズン1に出演した竹内涼真(31)、葵わかな(25)、小泉孝太郎(45)、内野聖陽(55)も再集結することも発表された。

 原作は日本の医療問題を提起してきた海堂尊さんの小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)。

 二宮が演じる天城雪彦は豪州・ゴールドコーストのハートセンターに長年勤務し、心臓冠動脈バイパス手術の世界的大家で、ダイレクト・アナストモーシスという手技ができる唯一の医師。しかし、天城の手術を受けるには二者択一の運試しに勝つしかなく、掛け金は財産の半分を要求することから〝ディアブル〟と呼ばれる存在に。一方、天城はシーズン1でダークヒーローぶりを発揮した渡海征司郎とうり二つだった…。

 二宮は新たな役とスケールが大きくなったメディカルエンターテインメントのシーズン2に「昨年の夏ごろにお話があり、『同じキャストが集まれるなら』という話をしていました。出演者がまるっきり変わってしまう続編だと、前作を楽しんでくれた人が楽しめなくなると思いましたし、僕もさすがに誰もいないと寂しいので。ふたを開けてみたらみんなは(前作と)同じ役なのに僕だけ違う役っていう(笑)。なので、続編ですが新鮮さがすごくありますね」と〝チームブラックペアン〟再始動に期待する。

 さらに天城という役柄には「前作の渡海先生とは違い、もう少しライトというかポップな感じになっていくのかなと思います。髪の毛の色もそうですしね。もはや僕はシーズン2から出る人みたいなものです(笑)」と語る。

 前作では研修医だったが心臓血管外科医になった世良雅志を演じる竹内は「挑戦、敗北、葛藤が僕のテーマ。あのころはまだ研修医だった世良がもがきながらどう本物の医者になっていくのか。この世界にはどのような医者が必要なのかを演じていく中で見つけていきたいと思います!」と意気込む。

 6年前は新人看護師だった花房美和役の葵は「シーズン1では美和は新人で人の命と向き合う現場で翻弄されていましたが、自分自身も同じように周りの世界に圧倒され、翻弄されていたように思います。今回は美和の成長や責任感を演じながら感じています」とコメントを寄せた。

 前作で渡海と対立していた高階権太役の小泉は新たな天城という存在に「二宮さんが演じる天城はとてもチャーミングでゾクゾクしています。気づいたら一気に射抜かれているような雰囲気で渡海とは違った魅力がありますね」と語る。

 渡海が東城大医学部付属病院を去って6年。病院長に就任、日本医学会会長を狙う佐伯清剛役の内野も「我らがヒーロー・二宮君が渡海とうり二つの天城という規格外のキャラクターをどう演じてくれるのか、視聴者と同じ気持ちでワクワクしているところです」と期待感を語っている。