舞台を中心に人気を集める俳優の鈴木拡樹(38)が18日、東京都内で「舞台デビュー15周年メモリアルフォトブック日々前進」(17日発売、KADOKAWA)発売記念イベントを開催し「自身の原点の再確認がしたかった」と語った。

 直筆タイトルに込めた思いは「僕が常に心がけていること。毎年言葉にしているけれど、力強い意味合いも込めた。文字も筆っぽく、わりと力強め」とニッコリ。「振り返りの旅としては100点。欲はあるので、超える点数を付けてくれるお客さまがいると信じています」。

 京都ロケでは高台寺や伏見稲荷でも撮影。舞台「刀剣乱舞」で演じる刀剣男士・三日月宗近との縁で「高台寺は三日月の所有者だったと言われる(豊臣秀吉の正室)ねねが建てられたお寺。おしゃれでした。行ってみないとわからないこともあって、作品のご縁で新たなつながりができた」とほほ笑んだ。

 お気に入りは演出家・毛利亘宏さんとのインタビューカット。原点は「舞台を見たから役者になりたいと思った」と話し、それが毛利さんが主催する劇団「少年社中」だったそうで「当時、始める前の僕を知っている毛利さんなので」と対談をお願いしたという。もう1人の対談相手、俳優の荒牧慶彦との話題は「今後、演劇界がどう進んでいくのか、読んだ読者へ、明るい未来を見せる内容になっていると思う」と力を込めた。

 今後の野望として「舞台演劇を中心にしたい。声を発さない、身体表現だけでの作品が作れたら、海外でもやれるかも」と視野を広げ、「子どもにも見てもらえるよう、わかりやすく伝えたい」と力を込め、「目の前の目標はあと5年。追加でもう15年となったら、恩返しがひとつでもできる公演を届けていきたい」と目を輝かせた。