◇5日 ウエスタン・リーグ 中日4―2ソフトバンク(ナゴヤ)

 中日・松葉貴大投手(33)が先発で2イニングを投げ、1安打無失点に抑えた。1軍で登板する可能性がある10日のDeNA戦(横浜)へ向け、準備を整えた。

 1軍での登板へ向け、最終調整となるマウンド。松葉は3月22日の広島戦(ナゴヤ)以来と久々の登板だったが2イニングを零封。ベテラン左腕が準備OKだ。

 初回はいきなり先頭・佐藤直に初球を右中間三塁打されたものの、続く柳町の左飛を処理した鵜飼が本塁へストライク送球。佐藤直を刺し、併殺で無失点でしのいだ。「鵜飼のプレーが大きかった」と感謝し、「2イニング目は自分らしい投球ができたと思いますし、いい状態を今もしっかりキープできていると思います」と振り返った。

 3日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)で左肘手術明けから約1年ぶりに1軍で先発した大野が登板間隔を空けるため、4日に出場選手登録を抹消された。9、10日のDeNA(横浜)2連戦で先発投手が1人足りない状況となり、松葉に出番が巡ってきた形だ。

 井上2軍監督は「安定した投球ができるし、今はファームでお手本的な投球をしてくれる。俺も投手コーチも松葉じゃないかと、そこは一致した。頑張ってもらおうというところ」と説明した。

 今季は2軍公式戦で3試合に登板し、16イニングで失点はわずか1と安定感抜群。可能性がある1軍登板へ向け「今、自分の持てるものをそのまま表現するしかないと思う」と気合を入れ、今季初の1軍登板へ向かう。