◇8日(日本時間9日)MLB ツインズ2―4ドジャース(ミネアポリス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は「2番・指名打者」で先発出場し、7回に3試合ぶりの3号ソロ。松井秀喜さん(元ヤンキースなど)が持つメジャー日本選手の最多記録175本塁打に王手をかけた。

 1点リードの7回2死。元広島・右腕ジャクソンのほぼ真ん中に入る138キロのスライダーを捉えた打球は、レフトへの流し打ち。これが左翼席の最前列に飛び込む3号ソロとなった。

 米メディアのジ・アスレチックによれば、最近の大谷はベイツ打撃コーチが持っていた『秘密兵器』を試合前の練習で使っているという。それは芯の部分がクリケットのバットのように平面だが、グリップ部分は野球と同じく丸くなっている。大谷はこれをティー打撃などで振り、気に入りつつあるという。

 練習の目的は「バットの軌道をストライクゾーンの中でより長い時間、水平に保つことで、電撃的なフィニッシュの効果を最大限に引き出すこと」。

 地元中継局スポーツネットLAによれば、試合後のロバーツ監督は「翔平はクリケットのバットで練習しているというが、それが効いているのか?」と聞かれ、破顔一笑した。

 「ああ、そうならばきっと奏功しているってことだね。翔平のバットは相変わらずホット(好調)だ。きょうのようにセンターの後方へ打てるときの翔平を打ち取るのは大変だよ。間違いなく、秘密兵器のクリケット・バットを試す他の連中が出て来るだろうね」と、頬を緩めた。