◇13日 巨人3X―2広島(東京ドーム)

 広島はサヨナラ負けしたが、押され気味だった敵地で攻守に再三の貢献を見せたのが「7番・二塁」の矢野雅哉内野手だった。

 守備ではファインプレーが3つ。カープファンを沸かせ、G党をうならせた。それでも本人は「内野安打を2つも許してしまったので、そこは反省点かなと」と満足はしていなかった。

 打撃では1、2打席と四球で出塁。「空振りするボールはないなと自分の中で割り切って」と粘り、2打席で19球を巨人先発の堀田に投げさせた。一時逆転した7回は中川から左前打。左対左の不利を感じさせない打撃で突破口を開いた。

 本職は遊撃ながら、師匠の菊池が休養する時は二塁を任される。兵庫・育英高から亜大を経て入団4年目。新井監督も「打つ方もそうだけど、期待通りのいい守備もしてくれた」と評価した。