◇13日 愛知大学野球春季リーグ第2週第1日 愛院大1―0中京大(延長10回、パロマ瑞穂)

 今春に採用された延長10回以降のタイブレークが初めて適用された一戦は、愛院大がサヨナラ勝ち。愛院大の河野優作投手(3年・創志学園)が、”完全試合男”との投手戦で投げ勝った。

 7回以降毎回得点圏に走者を出しながらも、10イニング8安打無失点の好投。延長戦でのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。117球を投げ、リーグ戦初完投で完封。「気持ちが高ぶっていて、疲れはない。素直に勝ててうれしい」と白い歯をのぞかせた。

 中京大の高木快大投手(3年・栄徳)は、開幕戦で名城大を相手にリーグ59年ぶりとなる完全試合を達成した。1年時の春にそろって新人賞を受賞しており、河野は「高木には負けられない」と常に意識していた相手との対戦で今季初白星を手にした。

 第1週では、野球日本代表「侍ジャパン」に大学生で選ばれた愛工大・中村との投げ合い。1回に失策で失った1点で敗れたが、好投手との対戦が続いた2試合で自責点はゼロ。益田明典監督は「エースで負けたら仕方がないという思いで10回も任せた。よく踏ん張ってくれた」とたたえた。