◇15日 プレミアムG1「第25回マスターズチャンピオン」前検日(徳島県・鳴門ボート)

 円熟味を増す元祖・天才が最高の舞台で最高の相手を正々堂々と迎え撃つ。

 世代交代を掲げ、一大ムーブメントとなった銀河系85期生でリーグ勝率1位。卒業記念競走では1号艇にもかかわらず、あえて6コースを選択して優勝。ボートレーサー養成所設立以来の快挙を達成し、1999年11月のデビュー戦ではいきなりの1着。数十年に1人の逸材と言われた素質とスター性をデビュー当時から兼ね備えSG出場ほか、SG優勝、G1優勝などいずれも登録4000番台で一番乗り。作り上げてきた武勇伝には枚挙にいとまがない田村隆信(46)=徳島=が相思相愛の地元、鳴門ボートで開催されるマスターズチャンピオンに満を持して登場だ。

 現使用エンジンは4月の初下ろしからまだ3節目。相場は未知数でまだ手探り状態だが「班で出ていかれることもなかったから1走目に向けてはバタバタしなくても良さそう。チルト0度でも違和感はなかったし、プラス思考の悪くない感じ」。相棒36号機のファーストジャッジは”まずまず”といったところ。2月には、まるがめG1四国地区選を制して、3度目の四国王者にも輝いた。人一倍の闘志を胸に秘め、激動の6日間をリズム良く戦う。