◇16日 プレミアムG1「第25回マスターズチャンピオン」初日(徳島県・鳴門ボート)

 自分らしさを出す。2号艇だった初日2R。スタート展示と同様に、本番でも3号艇の江口晃生にピット離れで水をあけられてしまった飯山泰(46)=東京=は、スローの3コースへ艇を向ける。講じた策は単純明快。飯山らしい1周1マーク、2マークを握って攻める積極ターンで2着をキープ。「何とか見せ場は作れたと思う」と胸をなで下ろした。

 37号機は4月の初下ろしからわずか3節目。潜在的なパワーはまだつかみかねている状況だが「スリットの行き足と伸びは悪くなさそう。ただ、鳴門の特徴なのか水質なのかは分からないけど、ピット離れが全然良くない。この伸びを落とさずにピット離れを良くするのが僕の理想。その調整のイメージはできている」。1マークで”一発解答”の伸び型エンジンをこよなく愛する飯山にとって、ベストパートナーになる可能性を大いに秘めている。

 マスターズチャンピオンは、今回が初参戦。「去年は勝率が届かなくて出場できなかったけど、1年空いた分、僕の後輩も出場している。そのおかげで新兵じゃないのが気分的に楽。進入も面白いし、レースを楽しみたい」。2日目は5、11Rに登場。いにしえから受け継がれている”関東ガマシ”がここ鳴門でさく裂する!