◇16日 中日3-2ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

 大逆転で首位を守った。中日は16日のヤクルト戦(バンテリンドームナゴヤ)に3―2で逆転勝ち。2点を追う8回に田中幹也内野手(23)の適時打や細川成也外野手(25)の勝ち越し打など4長短打を集中し、土壇場で逆転した。14日に1分けを挟む連勝が6でストップしたが、連敗を阻止。このまま白星を並べていきたい。

【番記者メモ】

 最近、細川にまつわる二文字がある。それは「課金」。事の発端は3月16日のオープン戦・阪神戦(バンテリン)。試合前、大島が各選手にふるまったうなぎ弁当に、細川は出遅れたためありつくことができず。おいしそうにほおばる同僚の姿を見ていると、ドームで販売されるプロデュースメニューの試食で満腹だった柳が譲ってくれた。「おいしくいただきました」と臨んだ試合で5階席への特大弾を放り込んだ。

 すると、細川にごちそうすると打ってくれるという流れが生まれた。4月2日の巨人戦(バンテリン)のサヨナラ弾も試合前に柳がコーヒーを差し入れ。この日の先発・小笠原とは14日に食事をともにした。「勝ちをつけられなかった」と本人は悔しがったが、勝ち試合にしている。

 「いろんな人に食事に連れて行っていただいたり、差し入れをもらったりしてありがたい限り。打って返せるようにしたい」。17日の先発は最も“課金額”が多いとうわさの涌井。序盤からの援護射撃に期待大だ。(長森謙介)