◇17日 中日2―0ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

 またまた本塁を踏ませぬまま、竜の背番号20はマウンドを降りた。今季3試合目の登板となった涌井が5イニング5安打無失点。白星こそ逃したものの、開幕から継続する連続イニング無失点を17イニング⅓に伸ばした。 初回はやや制球に苦労した。2死から塩見に中前打で出塁を許すと、村上には、今季51人目にして初めて四球を与えた。続くサンタナも歩かせて2死満塁となったが、6番・北村拓をこの日最速147キロをど真ん中に投げ込んで詰まらせる。二ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。

 2回以降も走者こそ背負うが、要所を締める。2回2死一、二塁ではオスナを内角から切れ込むスライダーで三ゴロ。3、5回には併殺打を打たせて、ピンチを脱した。5回の攻撃で2死一、二塁の場面で打席が回り、代打・宇佐見が送られて降板。ヤクルトのスコアボードに「0」を並べ続けた。

 進化を続ける37歳は過去の自分をも超えた。プロ入りから20年、西武、ロッテ、楽天、そして中日の4球団で先発ローテーションの一角をになってきた右腕。自身のシーズン初登板からの連続無失点イニングの最長は、楽天時代の2021年にマークした13イニングだったが、あっさりと更新した。...