15日に日本中央競馬会と日本騎手クラブによる、亡くなった(藤岡)康太の合同葬が行われ、同期を代表して弔辞を述べました。依頼があったのが、葬儀の4日前。初めてのことでしたので、何をしゃべろうか本当に悩みました。あまり湿っぽくなっても、康太は喜ばないだろうと思いましたし、かといって、たくさんの人が来るのは分かっていましたから、しっかりと話すことも大事。何度も書いては、書き直して、一生懸命考えました。

 葬儀が始まってからも、弔辞のことが頭にあって、うまく話せるか、ずっと緊張していました。ただ、マイクの前に立ち、康太の遺影を見た瞬間、悲しみが一気に押し寄せてきて、緊張などは吹き飛び、こみ上げるものを抑え切れなくなりました。涙で字がにじみ、用意した原稿通りに、読むことはできませんでしたが、伝えたいことは伝えられたと思います。弔辞の最後に言ったように、康太は同期の中で宝物です。本当にお疲れさまでした。

 土曜は東京で騎乗します。12Rのビーアイオラクルは追い切りにまたがりましたが、前進気勢があって、動きもまずまず。しまいの甘さがある馬ですが、距離短縮はいいと思います。