【ロングビーチ(米カリフォルニア州)天野雅彦】インディカー第2戦ロングビーチGP(21日決勝)開幕を前に、当地の市街地コースで18日、「モータースポーツ・ウオーク・オブ・フェイム」の式典が開かれ、2013年の同GPを制した佐藤琢磨(47)が、日本人で初めて殿堂入りした。

 式典に出席した琢磨は、誇らしげな笑みとともに「本当に光栄なこと。これも(支えていただいた)皆さんのおかげ」と感謝。鈴鹿サーキットのレーシングスクールでレース活動を始めた自身の経歴を語り、「ロングビーチでのインディカー初勝利は、僕にとってメジャーカテゴリーでの初勝利で、本当に忘れられない一日だった」と振り返った。

 7年間戦ったF1では、04年アメリカGPで、日本人最上位タイの3位表彰台に立っている。それでも、名門AJフォイトから臨んだインディカー3年目、伝統のロングビーチGPでつかみ取った勝利は別格だ。

 1975年に始まったロングビーチGPは、76〜83年にはF1アメリカGPとして開催。84年からはインディカーとして開かれている。これまでの殿堂入りメンバーは、米国人初のF1王者となったフィル・ヒル、F1とインディカーを制したマリオ・アンドレッティやエマーソン・フィッティパルディら、そうそうたる顔ぶれだ。

 今回、2005年に当地で下位カテゴリー、フォーミュラアトランティック戦を制したキャサリン・レッグ(43)=英国=も、琢磨と同時に殿堂入り。こちらは女性初となる。