米国を代表するスポーツライターの一人、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール氏は、ユーチューブチャンネル「フェアテリトリー」を19日(日本時間20日)までに更新。ドジャース・大谷翔平の18日終了時点での得点圏打率5分3厘(19打数1安打)について「全く心配していない」と懸念を一蹴した。

 ドジャース地元放送局スポーツネットLAのアランナ・リゾ解説者が「現時点で大谷翔平は得点圏打率・053、4三振。この数字はもちろん変わるだろう。というか、10年総額7億ドル(約1078億円)の選手だから変わってもらう必要がある。デーブ(ロバーツ監督)は『焦りがある』と評していたが…」と指摘した。

 これにローゼンタール氏が反論した。「翔平に関しては心配ない。現時点でもOPSは1・000超(実際は1・040)だし、スタッツは帳尻が合ってくるものだ。むしろ『ハードヒット』の数と結果を見たい。彼は何事にも動じない人間で、ここ数週間は実際にそれを見せつけているし、得点圏打率もシーズンが進むにつれて上がってくると思う。その点に関しては全く心配していない」

 OPSは1・000以上で「超一流」とされる。また「ハードヒット」とは初速95マイル(約153キロ)以上の打球を指し、実際に今季の大谷のハードヒット42球はメジャー全体でトップだ。

 米ドジャーブルーのスピーゲル記者も「みんな大谷翔平の得点圏打率を言っているが、16日のアウト3つも全てハードヒットだった。(大リーグでの)キャリアを通じても、得点圏に走者を置いてwRC+は162、OPSは542打数で1・031だ」と同調した。

 大谷は5打数2安打だった16日のナショナルズ戦で、2回にこの試合最速の打球初速107・7マイル(約173キロ)をたたき出したが、結果は二ゴロだった。「wRC+」はリーグ平均を100で換算した得点創出力の指標で、今季の大谷の「181」はリーグ7位。