DeNAの筒香嘉智外野手(32)が21日、神奈川県横須賀市の球団施設で育成選手にアドバイスを送る場面があった。育成の大村コーチ、藤田コーチから依頼されて実現したもので、ティー打撃、フリー打撃、ノックを一緒に受けた近藤大雅捕手(19)、小笠原蒼内野手(18)、高見沢郁魅内野手(18)の3人の育成選手は感激の様子だった。

 両コーチからの「全体練習に入るまでのルーティン(日課の練習)を育成選手に見せてあげてほしい」との依頼を受け筒香が見本を見せた。

 まずはカウントを想定したり投球の高低をイメージしてティー打撃。食い入るように見詰めていた近藤は捕手からの視点でリードについて質問。「日米のバッテリーの考え方の違いを聞けた。アメリカは日本より打者の弱いところを徹底的に攻めると聞けました」。子どものころから筒香に憧れていた小笠原は「筒香さんと同じチームでできるとは…。朝起きたときからいろんな準備をしていることに驚いた」と目を見張った。

 フリー打撃でも柵越え7発を見せパワーも見せつけた筒香は「積極的に質問もしてくれた。ボクが経験したことしか伝えられないが答えさせてもらった」と説明。この日は2軍本隊が平塚での試合とあって2軍戦には出場しなかったが、”筒香塾”での若手との交流に充実感を漂わせた。

 筒香は23日からの鎌ケ谷でのイースタン・リーグでの日本ハム3連戦に出場し、その後の日程を決める。「思ったよりは早いとは思っているんですが、どのへんかは難しいですね。早ければ早い方がいいんですけど」。復帰初安打は、巨人のメンデスからだっただけに「日本人投手のタイミングに慣れたいので、鎌ケ谷では日本人のピッチャーと対戦したい」と語った。