◇22日 東京六大学野球春季リーグ戦 法大4−1立大(神宮)

 オリックスなどでプレーした大島公一監督(56)が今季から率いる法大が立大を4―1で破り、チームの開幕カードで勝ち点を挙げた。ドラフト候補のダブルエースが1失点継投。157キロ右腕の篠木健太郞投手(4年・木更津総合)が8イニングを1失点で今季初勝利。9回は吉鶴翔瑛投手(4年・木更津総合)が締めた。松下歩叶内野手(3年・桐蔭学園)が決勝3ランを放った。立大は開幕から2カード続けて勝ち点を落とした。

  ◇  ◇  ◇

 高校時代からのチームメートにもらったバトンをしっかりつないだ。開幕戦で負けたが、吉鶴が勝って巡ってきた中1日のマウンドで今季初勝利。大島監督に初の勝ち点をもたらした。

 「きのうは(吉鶴)翔瑛の姿にグッとくるものがあった。力投にこたえて、勝ち点を取れるように投げました」

 自慢の直球で押すスタイルから、変化球も多い投球に変えた。「大島さんの話に、変わる勇気というのがあった。自分が変わってチームが勝つのならと思った」。カット、スライダーが多めだった初戦の反省も生かして、この日はフォークを勝負球にも使って立大を退けた。

 5回2死一塁で右のエルボーガード付近に死球を受け、相手投手をにらむような場面もあった。「同じ相手に2度負けてはいけない。そういう気持ちが目を覚ましました」。松下が直後に勝ち越しの3ランを打つとピッチングのギアを上げた。1回戦では膝に打球を当て、この日は死球となったが、いい意味での「当たり年」の予兆を漂わせた。