J3今治は23日、東京都内でアシックス社(神戸市)と本拠地「今治里山スタジアム」のネーミングライツ(命名権)契約を締結した。新名称は「アシックス里山スタジアム(アシさと)」で、契約期間は5月1日から2029年1月31日まで。

 今治の岡田武史会長(67)は「J3の身でありながら、全国的、世界的な企業と協業できて光栄。最高のマッチングができた」と喜び、「2030年までにJ1で活躍できるチームにしたい。1年でも早く昇格したい」と意欲的に語った。

 スタジアムを核に地域の健康増進を図ろうと、アシックス社はランニングやウオーキングの運動プログラムを提供。デジタルツールを活用しながら、個人に合った運動体験とともに、運動の継続を促していきたい考えだ。

 アシックス社の広田康人会長CEOは「誰もが運動を通じて心身ともに健康な社会を作りたい。FC今治は、実践するのにふさわしい最適な場」とスタジアム命名権を取得した理由を説明。同社はサッカービジネスを拡大していく方針といい、広田会長CEOは「世界に打って出る、1つのきっかけにしたい」と話した。