ラグビー日本代表でW杯3大会に出場したSH田中史朗(39)=東葛=が24日、今季限りでの現役引退を発表した。 京都府出身で伏見工高(京都)から京産大を経て三洋電機/パナソニック(現埼玉)、キヤノン(現横浜)、東葛でプレー。166センチと小柄ながら強気なプレーでチームを引っ張り、2008年に日本代表入りし、W杯では15年の南アフリカ撃破、19年の8強進出など躍進に貢献した。12年11月にハイランダーズと契約し、日本人初のスーパーラグビー選手となった。

 今季の田中は東葛で3試合に途中出場したのみ。「体もキツくなったし下の世代も育っている。悲しさもあるけれど、今のパフォーマンスで現役でいていいのかという思いから、今季の半ばに決断しました」と引退理由を明かした。

 当面は東葛で次世代育成を担当する予定だが、「一番の喜びは日本代表の勝利。選手としてはもう目指せないので、次は指導者として味わいたい」と、日本代表のヘッドコーチを目指すと言い切った。