◇24日 巨人2―3中日(東京ドーム)

 頼れる助っ人が球団のワースト記録更新を目前で防いだ。前日まで13試合連続でノーアーチだった中日打線。2リーグ制後の球団記録更新にあと1試合と迫っていた中、カリステのバットが一閃(いっせん)した。

 1回1死一塁。カウント2―2からの速球を待ってましたとばかりに振り抜いた。打球は左翼ポールを直撃する先制2ラン。「打った瞬間に入るとは思った。あとはファウルになるかフェアになるか、それだけを心配していた」。飛距離的には確信の当たり。ダイヤモンドを回りながら中日ファンが集まる左翼スタンドへ右拳を掲げた。

 今季自身1号はチームとしても6日の広島戦(マツダ)以来、14試合ぶりの一発。6試合ぶりの先制点ともなり「後ろにもいいバッターがいる。打順(3番)に関係なく後ろにつなげば点になると思っていた」と力みなく打席に立ったことが最高の結果につながった。

 開幕から「三塁」でスタメン出場を続けていた高橋周が16日の試合で故障離脱。そこから主に「3番・三塁」でスタメンに名を連ね、そこから7試合で打率3割8分5厘と好調をキープしている。