◇29日 サッカー パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジア杯準決勝 日本2―0イラク(ドーハ)

 日本がイラクを破り、8大会連続の五輪出場を決めた。前半28分、エースFW細谷真大(柏)がMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)から浮き球のパスを呼び込むと、絶妙な右足トラップから反転して右足で流し込んだ。細谷は2試合連続得点。同42分には藤田のラストパスをFW荒木遼太郎(FC東京)が右足で沈めた。

 2016年大会以来、2度目の優勝を目指す日本は5月3日(日本時間同4日)の決勝でウズベキスタンと対戦する。

 MF松木玖生(FC東京)は高精度の左足キックで好機をつくり、持ち前のフィジカルで局面の攻防を制した。堂々としたプレーでけん引した松木は「自分を犠牲にしていいほど、チームのために献身的にやろうと試合前に決めていた。勝って、パリ(五輪出場)が決まったことが一番、ホッとしている」と語り、日本時間(30日)では21歳の誕生日を迎え、「人生で一番の最高のプレゼントかなと思う」と初々しい笑みを浮かべた。

 ただ、五輪の出場権獲得は通過点にすぎない。松木は「自分たちは優勝するためにここに来ている。最後の一戦、負けられないと思う。しっかりと日本に良いニュースを届けていけるようにしたい」と締めくくった。