◇4日 ▽男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第3日(愛知県東郷町、名古屋GC和合C)

 昨季まで2年連続でドライビングディスタンス1位の河本力(24)=大和証券=が1番パー4で、ホールインワンかと思われたスーパーショットを放った。

 3番ウッドでティーショットを打つとボールはグリーンを捉え、中央の左側に切られたカップへと転がった。惜しくもカップの右側をかすめたが、驚異のパワーを見せつけたショットにグリーン周辺の観客はどよめいた。

 「1オン」に成功した河本は約3メートル奥からの第2打を沈め、イーグル発進。スコアを通算10アンダーに伸ばし、首位と2打差の2位からの逆転優勝へ好スタートを切った。

 和合の1番はやや左へのドッグレックで、ティーイングエリアからグリーンを完全に視界へ捉えることは難しいが、370ヤードと短いため、飛距離に自信のある選手は1オンを狙うことが多い。

 男子ゴルフで1973年のツアー制後、パー4でのホールインワンは1998年の中日クラウンズで、第2ラウンドの1番で中島常幸(現中嶋常幸)が記録した1例だけ。昨季は賞金ランキング44位と低迷した河本だが、持ち前の豪打で完全復活をアピールした。