◇5日「第46回新潟大賞典」(G3・新潟・芝2000メートル)

 逃げるヤマニンサルバムに、追いすがるキングスパレス。内外と少し離れて激しく叩き合った2頭の結末は鼻差でヤマニンサルバムに軍配が上がった。

コーナー過ぎ、セルバーグが一気にまくり上げる奇襲策もあったが、斎藤は「思ったよりペースが遅く、番手で控えたらハミをかみそうだったのでハナを切る選択を取った」との積極的な選択が吉と出た。

 2走前の中日新聞杯で重賞初制覇。前走の金鯱賞は10着大敗したが「2走前を勝って力があるのは分かっていましたし、うまくエスコートできたら勝ち切れる自信はありました」と初コンビでもパートナーに絶大な信頼を置いていた。

 この勝利で通算7勝で全てが左回りの芝レース。中村師は「普段のバランスが悪くないけど、左回りで結果が出ているんですよね。右で走らないということは考えてません」と苦笑い。次なる選択について「(斤量的に)どこでも使えるわけではないし、考えていくしかないですね。もう少し上のレースとかですね」。現状はサウスポーと認識しながらも右回りにもチャレンジし“左右両輪”の二刀流としてG1を目指す。