◇6日 J1第12節 名古屋3―2広島(エディオンピースウイング広島)

 名古屋グランパスは広島を破り連敗を2で止め、今季6勝目を挙げた。広島は今季初黒星。

 グランパスは前半2分、FWパトリック(36)が相手GK大迫からボールを奪い、移籍後リーグ戦初得点。広島在籍歴を持つベテランが、好調・広島の出はなをくじいた。

 同18分には、こちらも19年まで広島に所属したMF稲垣祥がヘディングを決めて追加点。23分にCKのこぼれ球から広島MF越道草太(20)にミドルシュートを決められて1点差とされるも、前半は2―1で折り返した。

 後半も、試合は動き続けた。開始間もない3分、広島のMF中野に同点被弾。その後も劣勢を強いられたが、DF河昌来(ハ・チャンレ、29)を中心に守備陣が体を投げ出すなど、決死のディフェンスで逆転を許さなかった。攻撃陣もその奮闘に発奮。後半39分、途中出場のFWユンカー(30)とFW永井謙佑(35)が行った決死のプレスで相手のオウンゴールを誘発し、再び勝ち越した。壮絶な打ち合いの末、グランパスが敵地で貴重な勝ち点3をもぎ取った。