◇6日 ボクシング4大世界戦(東京ドーム)

 「神童」の来場に東京ドームが沸いた。キックボクシング42戦無敗でボクシングに転向した那須川天心(25)=帝拳=が観戦。井上尚弥―ルイス・ネリ(メキシコ)のメインマッチ前に会場の大型ビジョンに那須川の姿が映し出されると、会場から大きな歓声が起こった。

 キックボクシングで無敵を誇った那須川は昨年4月にボクシングデビューし、現在は日本スーパーバンタム級3位。井上とは2月にあった「ボクシング・2023年度年間優秀選手表彰式」で対面し、「やっぱ顔整ってるっすよね。かっこいいなって」と印象を語っていた。

 一方、この日は同じくキックボクシング出身で比較されることも多い元K―1ワールドGPバンタム級王者の武居由樹(27)=大橋=がWBOバンタム級タイトルマッチで、王者のジェイソン・モロニー(33)=豪州=に判定勝ちし、新王者に輝いた。バンタム級での世界王座を目指す那須川は、武居の勝利に拍手を送った。