出ました!“でかニジ”62センチ。岐阜県中津川市の大物師矢野勝己さん(69)が4月20日、餌釣りで仕留めた。約3キロの大物だった。ポイントは長野県生坂村の犀川だ。 (東條敏明)

 この日は、息子さんと2人で釣行。まずはいつもの三川合流付近で午前5時すぎから始め、息子さんが53センチのホウライマスと45センチほどのニジマスを上げただけで矢野さんはノーヒット。6時半に生坂村へ向かった。

 入ったポイントは大日向橋上流右岸。対岸に放水口がある近く。息子さんは車で休憩タイムするなか、7時すぎ、ひざまで立ち込んで1人で竿を振り込んだ。80センチから1メートルほどのザラ瀬から3メートルほどの深さに落ち込む淵の周辺を狙った。川幅は30〜50メートル。

 「波が巻き上がっているので、瀬から餌をうまく落とし込んでいくテクニックが必要」と矢野さん。落とし込んだとたん、ドンとヒットした。「ギューッと流芯に潜り込んだので、てっきりブラウンの大物と思った」のを、竿を立てて絞り込んで慎重に寄せて取り込んだのは、オレンジの筋が出始めたメスのニジマスだった。

 タックルは、9〜9・5メートルのズーム本流竿に、道糸・ハリス通しナイロン2号、針はバスワーム用2号。オモリは針上35センチに3BとBを各1個付けた。餌はマグロの切り身。

 62センチ以外にも45〜53センチを3匹ヒットさせ、針をのみ込んだ50センチをキープして9時半に納竿した。

 犀川漁協は、今季も2月15日の解禁前日に600キロのニジマス成魚を放流している。犀川は、梓川に奈良井川が合流し、さらに千曲川がまじわって、最終的に日本一の長さとなる信濃川となる。日券1000円、年券6300円。(問)犀川漁協=(電)0263(62)2022