◇8日 中日―巨人(バンテリンドームナゴヤ)

 巨人は8日、大城卓三捕手(31)の出場選手登録を抹消した。扇の要であり、今季から選手会長にも就任した大城卓は開幕から状態が上がらず、ここまで23試合の出場で打率1割8分8厘、打点はわずか3で、本塁打はゼロだった。最近は出場機会も減っていた。

 阿部慎之助監督は8日の試合前に対応し、「成績もそうだし、一番のメインは気分転換。本人とも2人きりで話はしたし、本人も納得した」と説明。何よりリフレッシュさせようと、抹消を決断したという。大城卓には「持ってるものは素晴らしいんだから、とにかく、野球が楽しいなとかね、もう一回そういった原点に戻ってきてくれ」と声をかけたという。

 1軍に戻ってくるメドを聞かれると「大城の状態次第。基本は無期限だけど、本人から(行けるというのを)言わせるようにする」。打線のやりくりが苦しい状況は続いているが、何より大城卓のことを考えて、あえて期限は設けず、本人からの「GOサイン」を待つことにした。

 大城卓に代わって山瀬慎之助捕手(23)が出場選手登録をされた。