中日・梅津晃大投手(27)が13日、大塚晶文投手コーチ(52)とバンテリンドームナゴヤでの投手練習後、グラウンドで約20分にわたって面談した。右肘手術明けの影響で間隔を空けながら登板を重ねる右腕は、投球だけでなくマウンドさばきも含めた自身のスタイル構築を説かれた。背番号18は、16日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)で先発する。

  練習を終えた梅津に大塚投手コーチが歩み寄る。急きょ膝と膝をつき合わせた面談が始まった。時間にして約20分。話し合った内容を大塚コーチが説明した。「投げる以外にも、心のことでこうやって投げていこうというのをつくりあげてほしい」。“梅津スタイル”の構築だった。

 一昨年3月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称、トミー・ジョン手術)を受けた右腕。昨季、1軍での復帰登板を果たしたが、今季は故障明けを考慮して登板間隔を空けながら、マウンドに上がる。4試合に登板して1勝3敗、防御率2・74。ゾーンに決まれば打者を圧倒する球を投げる一方で、制球に苦しむ一面ものぞく。

 技術面の成長は言わずもがな。5月6日巨人戦(バンテリン)では、普段のノーワインドアップではなくセットポジションに変更し、3回からは走者なしでもクイックで投球。梅津が「ゾーンに投げられていたので」と説明したように、試行錯誤を繰り返している。

 大塚コーチはさらにメンタル面でのアプローチを説いた。「朝起きてから、イライラする人もいるし、いろんな人がいる。梅津は登板中に自分が感じたことをうまく次の登板に反映できていないんじゃないか、と思った。今は脳科学も発達してるし、心へのアプローチもいろいろある。本人が勉強していってほしい」