◇14日(日本時間15日) ジャイアンツ2―10ドジャース(サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は敵地のジャイアンツ戦で右中間に飛距離約136メートルの特大12号ソロを放つなど5打数3安打、2打点。三塁打が出ればメジャー2度目のサイクル安打だった9回の第5打席は、二ゴロに倒れた。

 対戦相手ジャイアンツは、ドジャースと同じナ・リーグ西地区のライバル。この日も本拠地球場オラクルパークは、何度も『Beat LA(ドジャースを倒せ)!!』のシュプレヒコールに包まれた。

 大谷は地元中継局スポーツネットLAのヒーローインタビューに応じ、ジャイアンツとのライバル関係を初めて味わった印象について「クラシックで好きな球場の一つだし、ファンの人たちも熱気もすごい」と、敵地を称賛した。ジャイアンツの地元放送局NBCスポーツベイエリアのドルトン・ジョンソン記者によれば、さらに「球場の眺めが美しく、ここでバリー・ボンズがホームランを打っていた思い出がある」などと語った。

 同記者はこのコメントを添え、X(旧ツイッター)で「傷口に塩を塗られた」と、悔しさをあらわにした。

 その心は、この日大敗したからというだけでなく、ジャイアンツも昨オフにエンゼルスからFAとなっていた大谷の獲得に全力を注いでいたからだ。ドジャースの地元メディア、ドジャースネーションは「ジャイアンツが大谷と契約したがっていた最大の理由は、そうすれば大谷がドジャースに所属せず、ジャイアンツを倒すこともないからだ」と報じた。(写真はAP)