中日・細川成也外野手が16日、3・4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞した。中日の選手が獲得するのは昨年8月度の宇佐見真吾捕手以来。細川は、本拠地開幕戦だった4月2日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)の同点で迎えた延長11回に、今季初安打となるサヨナラホームランを放っていた。

 月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打などを放った選手に贈られる「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した細川は、「このような賞をいただき本当にうれしいです。ファンの皆さんには、遅い時間まで試合を見ていただきうれしく思いますし、応援してくれた方々のおかげで打てた一打でした」と喜びをかみしめた。

 人生初のサヨナラアーチは劇的だった。開幕から18打席連続無安打だったが、延長11回先頭で迎えた19打席目。1ボールから、巨人の5番手左腕・中川が投じた2球目の外角のスライダーを仕留めた。確信の当たりは左中間にスタンドイン。ダイヤモンドを1周すると、チームメートから大祝福を受けた。「スタートから安打が出なかったことには焦りがありました。(本塁打は)必死にボールに食らいつけたと思います」と振り返った。

 細川は、5月15日時点で打率、安打、本塁打、打点の4部門全てでリーグ2位の好成績を残している。「1試合1試合反省しながら、練習ができています。まだ数試合ですが、シーズンが終わった時に上位につけられるように、チームの勝利に貢献したいです」とさらなる活躍を誓った。