◇19日(日本時間20日)MLB ブレーブス1―9パドレス(アトランタ)

 偉業を達成したパドレスのダルビッシュ有は「いろんな人に支えられた」と感謝の言葉を口にした。昨年、同級生の中日・涌井秀章投手も活力の原動力となっていると語っていた。

 「今いろんなつらいこととか、日々ありますけど、中学生の頃から知っている同級生がああやって頑張っているのは、頑張れる理由になっている。(同級生で)野球をやっている人が少なくなってきている中、どっちかというと、一緒に戦っている感じ」

 ダルビッシュは涌井の話になると「何かわからないけど、昔からウマが合う感じ」と頰を緩める。「結構、同じ先発投手でドラフト1位というと、仲が悪いとかあったりするかもしれないが、僕らはずっと仲がいい。そういうのも含めて思い入れがある」と熱く語った。

 今春のキャンプで、懐かしく思い出したのは、高校の全日本での台湾遠征だ。「涌井と2人部屋だった。そういう時も仲が良くて。(今まで)けんかもしたことがない。(日本でプレーした時代)ご飯もよく行ったし、性格が合うんでしょうね」。今も親交が深い「戦友」の存在は、ダルビッシュにとって大きい。(阿部太郎)