◇19日(日本時間20日)MLB ブレーブス1―9パドレス(アトランタ)

 パドレスのダルビッシュ有投手がブレーブス戦で日米通算200勝を達成した。

 ダルビッシュは2015年に右肘の靱帯(じんたい)再建術(通称「トミー・ジョン」手術)を行った。同年は全休となり、試合で投げることができなかった。

 辛く、過酷なリハビリ…。普通の選手であればそういった表現が出てくるが、ダルビッシュは違った。「トミー・ジョン?楽しかった」。リハビリ過程でのトレーニングや体のつくり方などを勉強して、引き出しを増やす作業は楽しく充実していたという。

 先発時の精神面でのつく方から調整法、トレーニング法の細部まで徹底してこだわり、感性を研ぎ澄ましながら日々を過ごす。疑問に思えば、やり方を変える。今年4月に負傷者リスト入り(IL)した時はサプリメントや食生活をすべて見直したという。

 「体もちょっとしぼんできて、なんか年を取ってきたと思って。もう1回ちょっと勉強しなおした。過去、どんな食べ物をとっていたとか全部(記録が)あるので、それと、最新のものも、もう1回見直した。サプリメントも食事も1回ガラッと変えた。そしたら、体脂肪が2週間ぐらいで3%くらい落ちて。そういう意味でちょっと若くはなってきた」と笑った。

 37歳。年齢は重ねて、体の状態も変化する。それにあらがうのではなく、今の状態からどうベストに持っていくかを考える。1日1日、その瞬間瞬間で思考を巡らせる。1年前の正解は、今の正解ではない。常に変化をいとわない柔軟な対応力が、群雄割拠のメジャーの一線で戦える理由だ。